ロシア・ウクライナ、黒海・エネ停戦で合意 ロ「制裁緩和が条件
(VOVWORLD) - 米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行確保でウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表しました。
(写真:Reuters/TTXVN) |
双方のエネルギー施設に対する攻撃停止の実現に向けた措置を取ることでも一致しました。
米国とロシアの合意はウクライナとの合意より踏み込んだ内容で、ロシアが求めてきた農産物・肥料輸出市場へのアクセス回復を米国が支援するとしました。
ロシア大統領府は、西側諸国が穀物と肥料の輸出に関連する制裁措置を解除することを条件に、黒海における安全な航行確保で合意したと発表しました。合意発効には、ロシア農業銀行による国際送金・決済システム「SWIFT(国際銀行間通信協会)」へのアクセス回復といった制裁緩和が必要になるとしました。こうした措置には欧州などの同意が必要になる可能性があります。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこれに対し、合意発効のために制裁解除は必要ないと反論。「ロシアは既に合意を歪め、仲介者と全世界を欺こうとしている」と述べました。(ロイター)